報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

「さぁ、もう泣かないで。」


 侑菜の母親に宥められて愛未は、泪を拭った。


「侑菜を、想ってくれて…ありがとう。」


 侑菜の母親は、愛未にお礼を言った。愛未は、首を振った。


「私たち…親の方が悪のよ……。私たちは、ひとつも…気がつかなかったのよ……。」


 侑菜の母親は、娘の置かれていた状況を知ろうともしなかった自分を責めていた。


「そんな…侑菜が、さとられないようにしてたんですよ。」


 愛未は、優しく侑菜の母親に言った。侑菜の母親は、“ありがとう”と小さく言った。


「でもね。気になることが…ひとつあるのよ……。」


 侑菜の母親は、静かに言った。愛未が、首を傾げる。


「侑菜の…クラスメートたちが…亡くなっているでしょう?それが…気になって……。」


  
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