報復サイト~正義の死(バツ)を~
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雨の中内橋沙織の葬儀は、しめやかに執り行われた。
参列者には、クラスメートたちが混じり学校長も早々に会場に現れ遺族に挨拶をし葬儀に出ていた。
遺族は、学校長の対応に関心し心から有り難いと思った。
沙織は、結局誘拐殺人の被害者として扱われることになった。
犯人は、被疑者死亡で書類送検された。
「この度は、愛娘・沙織の葬儀に参列して頂きましてありがとうございます。沙織は、心優しい娘で将来は未来を担う子供たちの世話をしていきたいと保母を目指していました。志半ばで未来をもぎ取られたことは、非情に悲しく悔しく思います。犯人には、自殺せずにちゃんと罪を償って欲しかったです。犯人が死んでも…可愛い大切に育ててきた愛娘の沙織は、返っては来ません。どうか…可愛い私たちの愛娘の沙織のことを忘れないで下さい。」
喪主の父親は、最後にそう無念そうに挨拶した。