報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

 女は、昔を思い出す。私は、ずっと…トモダチが…欲しかった。誰に何を言われても…トモダチさえ…居たのなら…きっと……私は、生きていた。


「樹莉。」


「渚、おはよう。」


 樹莉は、唯一のトモダチに声をかけた。


「おはよう。」


 渚も、返す。二人は、笑い合ながら学校に急いだ。


 二人は、とても仲が良かった。“心友”と言ってもいい程だった。

 しかし、人とは…弱き生き物だ……。渚は、樹莉がイジメられていても…助けはせず…一緒にイジメたのだ。


 トモダチが…居たなら。心を許せるトモダチが居たのなら…。
 死に逝くことは、なかった。

 人(ヒト)間は、悲しい生き物だ。
 人(ヒト)間を、簡単に踏みにじる。



  
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