報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

 侑菜の父親はそう言った。悟は、深く礼をした。


「早速ですが、侑菜さんの遺書を見せて頂けますか?」


 悟が、言うと侑菜の父親は頷いてひとつの部屋に入って行った。

 悟は、部屋の中の様子を見てとても普通の温かい家族があったとわかった。

 そんな家族の灯(あか)りは、『侑菜』だったことも間違いないだろう。その娘は卑劣なイジメによって自ら命を絶ってしまった。

 母親は、ショックが大きく精神を病み病院に入院した。


  
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