報復サイト~正義の死(バツ)を~
そう言って侑菜の父親は、招き入れてくれた。
「おじゃまします。」
悟は、言って中に入った。
愛未の話し通り奥さんは、自宅にはおらず家の中は少し荒れていた。女手のない家の中は、こんなものだろうと悟は思った。
「すみません、妻が入院しているもので…。」
そう侑菜の父親は、恥ずかしそうに言った。
「いいえ。お気になさらないで下さい。」
悟は、言ってリビングに入ってすぐに侑菜の遺影のあるところに座って両手を合わせて冥福を祈った。
「(君は、どうして…自ら死を選んだ?)」
悟は、心の中で侑菜にそう問うた。
「この度は、真にご愁傷様なことです。」
「ご丁寧に、ありがとうございます。」