Love....really?

だめ。
泣かない。
もう泣かない。
こんなことで負けない。


「は？！
こころ…！？」
空がこっちへ来る。




ねえ、
空、
ｱﾀｼが泣きたい時
こいって
行ってくれたよね？




「……！」
空のほうへ駆け寄る。


「何…？！
泣いてんの？！
俺が無理矢理雑誌
読ませたから！？」

首を横に振る。
「じゃあなに？！」」


「あ…りさ先輩が、」
「ありさ？」
「水と…一緒に、」
「今いんの？」
こくっと頷く。


「それでなんで
泣いてんだよ。」






「ありさ先輩に
勝ち誇ったような
顔された…。
水が髪型と色
気付いて
くれなかった…。
悔しいよ…。」


言葉にして思った。
ｱﾀｼ、
こんなくだらないことで
泣いてるんだ。
ﾊﾞｶみたい。



「それが恋だろ？」
「……ぇ？」
「そういうことも
あるんだよ。
辛くて
苦しくて
傷ついて
傷ついて
それでも好き。
…純粋な恋じゃん？」