あなたを好きということ
「・・・なに?」
誰か・・・
「覚えてますか?」
「覚えてるよー
応援団で一緒だったよね?」
うそ・・・
覚えてくれてたんだ。
「んで、なに?」
「あ!・・・あの・・・」
「・・・・ゆっくりでいいよ?
どーしたん?」
なに、この優しすぎるくらいの優しさって
正直思った。
けど、そこに恋をしてる自分がまたいた。
「あの・・・
あたし・・・
ずっと好きでした。
廊下ですれ違った時からずっと。」
言ってしまった。
夏にしては、冷たすぎる風が音をたてて
吹いていた