恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
「絹川くんの好きな二人が付き合えば、こんな嬉しい事はないでしょ?」

「ケンカ売ってんのか?」

「別にぃ」

天ちゃん先輩が大切なのは分かるけど、私があんな公衆の面前で辱めを受けたにしては、

アッサリ受け止め過ぎてる絹川くんに少し腹が立つんだもん…。

「…あのなぁ」




私の肩を枕にしてた絹川くんは起き上がり、お尻をズリズリして私の正面へ。

床に体操座りしてる私の膝を、彼は自分の両足で挟んだ。

手が私の両頬に伸びる。

ドキドキする。

…全然嫌じゃない。




この瞳に見つめられると、どうなってもいいっていう、甘い期待で一杯になる。

ほら、今も…。

「…顔、よく見せて」

「正面で見てるくせに…」

「目ぇ見たまま、オレが好きだって…言えよ」


ドクッと心臓が跳ねる。

じょ…冗談でしょぉ?





< 134 / 390 >

この作品をシェア

pagetop