恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
彼の制服を掴みジタバタするも、ガッチリ掴まれ一向に離してくれない。


見た目はか弱く見られるけど、握力は人並み以上にある私。


力には自信があったはずなのに、絹川くんの腕は思ったより力強くて…私の力では到底及ばなかったんだ。


「痛っ…」


絹川くんの手に爪を立てると、彼はやっと私を解放してくれる。


痛いはずなのに、顔は…笑ってるし。


「ひどいっ…。こんなの…」


「…だったら、額田にまたつきまとわれる?」


「それは嫌だけど。…絹川くん強引だよ。突然こんな事しないでよっ」


「ちぇ。怒んなつったのにやっぱ怒ったな」


「怒るに決まってるでしょ!?からかわないでよ」


怒るのと、抱きしめられた恥ずかしさとで、顔に血がのぼりそうになる。


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