恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏
そして当麻くんの顔から、笑みが…また消えた。



私をベッドの端にそっと下ろすと、部屋の入口へ歩いて行く。

「…さや、ちょっと待ってろよ。すぐ戻ってくるから」




そう言い残し、当麻くんは部屋を出て行った。

…どこ行ったんだろ。






誰もいない部屋を見渡す。




言ったら怒られそうだけど、当麻くんには不似合いなインテリア。

一人で寝るには大き過ぎるダブルベッド。

…鍵、かけてるなら


このシーツは誰が洗ってるの?




フカフカの肌布団に、潜り込む。

ふふっ…いい香り。

あぁ、

当麻くんの香りだね。





甘くて、ちょっとスパイシー。

ホッとする香り…。







そんな事を考えていると、私もいつの間にか…

寝ていたみたい。










目が覚めた私の前には、

当麻くんの綺麗な寝顔。

私は…当麻くんの腕の中にいたんだ。




< 216 / 390 >

この作品をシェア

pagetop