君を僕の好きにさせて貰います(短編)
「んんっ」
覆い被さっていた苺がさらに覆い被さり私はそのままベッドに寝転がった。
いくら帰国子女だからって
濃厚過ぎる!!
啄むような苺のキスに本来の苺を忘れそうになる。
ほんわかニコニコの苺。
私の後ばっかりついてきて、私に何とかして「ありがとう」を言わせようとする。
そんな苺のキスは苺じゃなくて自然と漏れる自分か苺かわからない吐息に溺れそうになった。
「……わっ、マカ。やり過ぎた?」
苺が離れて、くたり深い息をする私を見て苺が心配そうに眉を下げて心配する。
「いちご……」
苺が私を好きなのって、女の子としてなのかな。
それとも頼れる幼なじみとしてなのかな?
心配になる必要なんて無いのに気になってしまう。
「なあに?」
「好き?」
どう聞いたらわからなくて苺の服が皺になるくらい引っ張った。