TeFU TeFU ~蝶の媚薬~

前回、先生が櫛を持ってくるように言っていた。

もちろん私達は忘れなかった。


しかし、私の櫛は誰もが持っている竹櫛。


女将さんに持たされたもの..



なのに...



「まあ、利つ様の櫛は茜色をしていて、綺麗な黒髪の利つ様によくお似合いですね。」


「利つ様、ウチにも見せてください。」



利つの周りには、いつも彼女を贔屓している他の店の禿達が集まっていた。




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