甘えん坊♪天然彼女

優side

ハァ。俺は今女達に囲まれてる。ったく。声、うるせぇし。
   心ではそんな悪態をつきながらも表ではスマイル。

 なんか、あっちでは梨衣がもの凄い顔でこっち見てるし・・・。
    「ゴメンね。俺、あっち行かなきゃ。」もう一度笑顔を見せてから俺は梨衣の所に行った。    「おい。んな顔してたらもっと顔ブッサイクになんぞ。」
   一言、余計な言葉を交えつつも心は梨衣が怒ってないかとか、不安だ。

 なのに梨衣は、「もぉ!!何ぃ??ソレ!!」無理に作り笑いをして俺の方へその笑顔を向けてくる。

   イラッ その行動に頭に来る俺。「ゴメン、ちょっとコイツ借りるから。」そう言って和音から梨衣を引き剥がして、ひとけの無い旧校舎まで梨衣を連れて来た。
 1つの空き教室に入った瞬間。



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