ばいばい
「ごめん。あたし、帰るね?
もう暗いし。
親から電話来ちゃったし。
遅い時間までありがとう!」
「あ、あたしも!
もう7時半だしっ!」
あたしとさっちゃんは、美波の見送りの元、家へ帰った。
―――
家に着いてご飯を食べていると、また携帯が鳴った。
【件名:Re:
本文:何してんの?
母さん、心配してたけど。
まだ部活決まってないの?】
「遅いし!」
あたしは、思わず小さくつぶやいてしまった。
そして静かに笑った。