ばいばい
プルルルル~
「ん?誰?」
「あ、ごめん。」
部活がやっと決まってすぐ、あたしの携帯が鳴った。
あたしは急いで、電話に出るのと同時に、美波の部屋から出た。
「はい。もしもし?」
『何してるの?
康くんに聞いたら、一緒に帰って来てないって言うし…。』
「あ、ごめんね。
…康、知ってるはずなんだけど…。
帰ったらちゃんと話すね。
今から帰るよ。」
『うん、分かった。
気をつけて。』
急いで出たので相手は確認していなかった。
いつもより遅すぎるもんだから、お母さんは心配したのだろう。