sky blue

別れ

彰平と別れを告げて家に帰る間、ずっと胸騒ぎがしてた。
何度も何度も歩いた道を振り返って、何回も彰平のところに戻ろうと思った。
だけど.....
あの、彰平の低い声が私の足を止める。
目をつぶると頭の中でリピートされる声。
どうしてあんなことを言ったのか自分でも分からない。
ただ、目の前しか見えてなくて言ってしまった言葉。
彰平を深く傷付ける言葉だって分かってたのに、自分のいらつきをおさえられなかった。
なんて自己中なんだろう......私。


家に着いてから振り返った道は、いつもより暗く長く感じた。
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