からっぽな街
そのどれもが、海へ続く道なので、いとおしく感じる。ついつい、心がうきうきとしてスキップをするときもある。どんなに明るく振舞っても、周りには誰も居ないので、何かを気にすることもない。また、予定などないので、時間を気にすることも無い。
ただ、自分の気持ちに正直に行動し、自由に振舞って、行きたい海を目指すだけなのだ。
ショートパンツから伸びる、形の良い健康的な足は、下を向いて歩くとき、うっすら筋肉が盛り上がって見えるので、見るたびにおもしろい。そういう筋肉の動きも、熱心に研究しながら、わざと歩き方や歩幅、スピードを変えて、歩いてみる。特に、得られるものは、何もないのだけれど。
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