からっぽな街
海を見たいときは、気分によって、眺める海や場所を変える。特に今日は、野性的に暴れまくる海が見たかったので、岩場に向かった。
荒波のぶつかる岩場は、高い位置にあり、ひどく危険なのだ。油断すると、岩場から足を滑らせて、まっ逆さまに落っこちてしまいそうになる。
この場所から、バンジージャンプすると、私の体は、きっと、こっぱ微塵。きっと、落ちたら、あの辺の尖った固そうな岩に体を打ち付け、それで、きっと、肋骨が、四本くらい折れて、胸から突き出るんだ。頭も、下に落ちた衝撃で岩にぶつけて、潰れちゃうんだ。
きっと、即死だな。それでも即死したところで、世界には、何の影響もないのだろう。
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