からっぽな街
「日にちが決まったから、ハナちゃんにも、伝えておいてよ。」
 山中さんと、飲んで帰って来た日、玄関を開けた瞬間にそう言った。
 「うん。わかった。」
 テツヤの分の麦茶をコップに注いで、テーブルに置いた。
「山中さんとハナって、初めて会うよね。それに、私も随分久しぶりだ。」
「そうだね。でも、だいじょぶでしょ。山中さん、ユウに会いたいって言ってたよ。」
「ええ。ほんと?」
疑り深い目で、テツヤを見た。スーツから、スウェットに着替えたテツヤは、ゆっくりと歩いて、ソファーに寝転がる。
うぅ。お酒臭い。
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