Magical☆Player
放課後に入った緑風学院。
下校の生徒でいっぱいのこの校門に、隣とはいえ違う学校の制服5人。

私は何人かに名前を呼ばれ、握手まで求められた。



「あの、生徒会室ってどちらですか?」



握手を求めてきた、しかし内気そうな男子学生に聞いてみたのだけれど、



「凜花さんっ・・・あ、えっと・・・」



男子学生は顔を真っ赤にしただけで、その場に固まってしまった。



「凜花に超えかけられたぐらいで・・・使えない奴だな」

「ちょっと菜々!」



菜々のその言葉に少しびくっとした彼は、次の瞬間、なぜかほっとしたような表情を浮かべた。



「生徒会の方が見えましたから、失礼します」



私は向かいの校舎から、特徴的な緑のブレザーを着た男子生徒がこちらへ歩いてくるのが見えた。


まっすぐこちらへ歩いてくる。
そして彼は、さわやかな笑顔で私達の前で止まった。

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