私のあなた

春の暖かい空気の中私は軽やかに歩いた



15分くらい歩いてマンションに着くとすぐにエスカレーターの中に乗り込んだ

<閉>のボタンを押した時




「待ってくださ〜い!!」


目の前から女の人が走ってきて私は急いで<開>ボタンを押しなおした



乗り込んできた人は丁寧に会釈をして横に立った


綺麗な人だ……



「…?私,なんかついてますかね?(汗)」



女の人は突然私に向かってそう言ってカバンから鏡を取り出した

私はその行動を止めた


「いえいえ!!綺麗すぎて…見入っちゃいました。すいません」



うわっ私何言ってんだ
変な人って思われちゃうよ〜


そんな気持ちとは裏腹にその人は優しく笑った

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