【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!
制服のシワをパンッと伸ばし、朝食もそこそこに済ませて急いで玄関のドアを開けた。
「よぉ、早かったな」
……ありえない。
私は開けた扉の中に戻り急いで閉めた。
幻が見える。私、本当に病気になっちゃったのかな?
深呼吸を大きくして、もう一度ドアを開けた。
「何だよ! いきなりドア閉めたりして」
「ど、どうして?」
「何が?」
「だ、奥村くんがどうしているの?」
「おまえが昨日帰り際に言っただろ」
昨日? みんなが来てくれた時の出来事を思い出すように考え始めた。『明日は学校来い』と言われて……。その後なんか言ったっけ?
熱はなかった筈だけど、思い出すと、ドキドキ感が増しその頃の記憶が曖昧。