先生なんて言わせない

└ キスは強引に2


「今日のホームルームは来週の宿泊研修の班を決めるぞ。適当に6人グループを組んでくれ」



五十嵐先生の言葉を聞いて、皆がざわつきだした。



あたしはさっそくれみちゃんのトコに行く。


自由に組んでいいなら、れみちゃんとあゆみちゃんと一緒!


これは譲れないでしょ。



しばらくするとあゆみちゃんが男子3人と一緒にやってきた。



誰だろ?


クラスメートとはいえ、まだ一度も話したことのない男子達で、名前すらわからなかった。



「後の三人はこのメンバーでいい?」


あゆみちゃんにきかれて、うなずいた。


本人を前にして嫌なんて言えない。



「コイツは河野慶太(こうの けいた)。あたしの幼なじみなの」



そう紹介されたのは、少し背の低い男子。


短い髪を立たせてカッコつけてるけど、可愛い印象。

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