結婚しようよ!
あまりに哀愁漂う背中に声をかけようとした私より先にお父さんが口を開いた。



「タッちゃん、やっぱり見合いは辞めよう?
所詮は私達のワガママな夢なんだよ…。
お互いの子供達と結婚なんて、ドラマみたいに甘くないんだよ……」



「ヤマちゃん……俺は諦めたくないよ……」



「ダメだよ。この子達の気持ちが大事なんだから、諦めないと…」



何この変なショートコントみたいな会話は…



でも、目の前にいるこの両親達を見離すようなことはしたくない自分もいる。



それに、向かいにいる『ヒカル』って人も何だか気になる。



さっき私に『バカ』なんて言ったけどさ、



まだ会いたいって少しは思うんだよね。



でも、お見合いは嫌だし、


結婚も考えられないし…


でもここでサヨナラしたら、もうこの人に会えなくなるし……



あーっもう!!どうしたらいいのよ。


どうしたいのよ私!!



一人、頭の中でグルグルと考えた時だった。



口を開いたのはお母さんだった。











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