隣の先輩
。問題はこの地が数日前に引っ越してきたということ、似たような町並みがひろがっていることにあったのだ。


 加えて、土地勘といったものを甘く考えすぎていたこともあるのではないかと思う。


 なんとなく見つめていた町並みから、その場所に行けると勘違いしてしまったことが全ての原因だった。


 曖昧な記憶に頼らずに、場所などもしっかり確認しておけばよかったと今になってみれば思う。


 だが、今更後悔しても時既に遅し。私は完全な迷子になってしまっていたのだ。


 半ば諦めに近い気分になり、携帯を取り出した。家に電話しても誰も自分に説明できる相手相手がいないのは分かっていたのだ。


< 2 / 671 >

この作品をシェア

pagetop