僕 の 愛 し い 人 [ホラー]
雪梛は通話ボタンを押し桜にかけ直した。

『あ、もしもし?桜?
ごめんね。
シャワー浴びてたの。』

『全然いいよー!
待ち合わせいつもの場所ね〜
てかさ!今日ひま?』

いつも通りの会話をしながら雪梛はタオルをはらりと外す。

雪梛の腰には美しい牡丹のタトゥーが堂々とあった。

腰まである長い黒髪をまとめ雪梛はクローゼットの前に立つ。

下着を着けパーカーを羽織り床に座った。

『ドライヤーするからまた後でね。』

そう言い雪梛は電話を切った。

『さて‥髪乾かすか。』

―ピンポーン

そう言った瞬間、インターホンがなった。
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