† 忘れ者

「ようやく気がついたかい」

 不意に響いた声の主は、白衣を纏った長身の男だった。
 痩せ気味の体と白すぎる肌からはまるで生気が感じられず、繰り手のいない人形のような印象を覚えた。
 しかしその表情だけはにこやかに笑っていて、本人にその気はなくともつい受け入れ難い不快感を覚えてしまう。


『……』
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