猫耳姫とメガネ王子
だけど、今日は大切な日で……。



どうしようかと考えていると、壱がスッと身をかがめて、私に身長を合わせてきた。



「な、なに?」



「俺、唯の体を直したいんだ。


もし今後同じような事が起きたとしたら、また困るだろう?


その前に、猫耳になった原因を突き止めたいんだよ」




グッと肩を掴まれて、真剣なまなざしでそう言われると、断ることなんてできなくなってしまう。
< 117 / 473 >

この作品をシェア

pagetop