猫耳姫とメガネ王子
その記事を見てからだ、私がこのカーテンを引きっぱなしにしているのは……。


壱と離れ、自分は自分の世界で生きてきた。


なのに、今更になって壱のいる世界にポンッと入っていくなんて、できない。


たとえ、それが自分の親が決めた、たかが夕食を一緒に、という事でも……。


「気まずいじゃん……」


胸元のリボンをスルリと外し、はぁ……と、憂鬱なため息を吐く。

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