猫耳姫とメガネ王子
そして、唯は思い切ったように暑苦しい毛糸の帽子を脱ぎ――。


おい、ちょっと待て……。


真っ白な猫耳の生えた唯に、唖然とする。


いや、猫になっていることはわかっていたんだ。


だけど、この、毛の色……。


まさか、白になるとは思っていなかった。
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