妄想大学

送信完了


そう画面に表れてからがつらかった。


待ってるのって本当につらい。
嫌われてるから返信が遅いんじゃないかって思ったりしちゃう。

「まだかなぁ……」

待ってるとメールの着信音が鳴った。
でも、こうきからの着信音ではなくて、友達用の明るいJ-pop。
こうきからは片思いを歌う切ないラブソングが流れる。

まさにそのラブソングの歌詞そのものの気持ちだった。
会いたくて、切なくて、そういった歌詞が私の心をツンツンとつつく。


「間の悪いメール……」


仕方なしにメールを見るとゆうちゃんからだった。


『新しくサークルに入った子がいるから今週の土曜あけといて!』



「土曜日かぁ……」



もし、土曜の歓迎会で疲れちゃったら日曜日のデート無くなっちゃう……ってまだ行くって決まったわけじゃないけど!

けど……なんでこんな時に歓迎会なんだよぉ……

私はぶすーっとしながら『了解』と返信した。




返信まだかなぁ。



私はひたすらこうきの返信を待ってた。
待って待って待ち続けてたら時計の針はてっぺんを越えて、私はバイトの疲れもあってか眠りについてしまった。



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