キョウアイ―狂愛―
「…………え?」
(今、なんて……?)
身を固めるクレアに、
「どうかされました?」
マイメイは心知れず、不思議そうに首を傾げる。
「血を…分け合った……」
「ええ。お二人は時を同じくしてこの世に御生誕………あっ、まだご説明していませんでしたかしら……?」
―――キョウダイ!?
クレアの頭から血の気が引いていく。
奈落へ落とされたような錯覚を感じた。
(あたしとあの男が?)
(血を分けた)
キョウダイ――――
「……ええ。ですから、クレア様の存在はサイファ様にとってとても大きく……」
マイメイの言葉はクレアの耳に届かず。
――キョウダイでありながら
肌を重ねた―――
―――近親で何て事を………!