この思いを君に

『あたしも!
松沢くんと居ると…楽しい!』

ベンチから飛び上がってみた。

あんな目で見つめられて
じっとしていられる子は
いないと思う。


もうそろそろ戻らないとな…

他の生徒も皆教室へ
向かい始めていた。

「ならさ」

と、昨日の帰り際のように
腕を掴む松沢くんは

松沢くんの目は…

「俺の彼女になってほしい。」

真剣 誠実

きっと

「きっとそのほうが楽しい」

松沢くんが耳を頬を
真っ赤にして言うから…

『…あ、あたしもそう思う』


相変わらず私の鼓動は
今までよりずっと速いリズムを
刻んでいるけど、

それは松沢くんも
一緒だって気がついた。


ドキドキドキ…

あたしのリズム。

松沢くんからも聞こえる。

ぎゅっと抱きしめられる。


「好き…大切にするよ」



Fin


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