この思いを君に

放課後の教室で泣く君の
隣に座って天を仰ぐ。

俺は何もしてやれずに
静かに隣にいた。



「ありがとう。
少しすっきりした。」

空が真っ赤になり始めた頃
君は真っ赤な目で笑って言った。


こんなの本当は君の為じゃない。

俺が一緒に居たいと、
君の力になりたいと思っただけ。


でもまだ、今は言わない。
言えないんじゃない。
言わない。



ちゃんと君が
また笑えるようになったら

その時に言うだろう

この気持ち。



それまではこの距離でいよう。


*End
< 68 / 68 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop