チョコレートより甘い恋


――そうして朝の穏やかな時間は終わり…


あっという間に今日最後の授業。






よりによって、どうして…


「うう"ー。寒い。」


ジャージを忘れた日が寒いんだろう…。


「あり得ないわ。冬にバレーってどういうこと?手、めっちゃ痛いんですけど。」


ジャージを忘れて長袖のシャツにハーフパンツという寒い格好をしたあたしは体育館の隅っこの方に座って体育座りをしていた。


少しでも体を温めようと縮こまるあたしの横で、よりちゃんは腰に手をあてイライラした様子で愚痴っていた。


「よ、よりぢゃん。あ、あたし寒い"っ」


「………。」


「よ、よりちゃん。」


訴えるように目を向けるけど、さっきからよりちゃんはあたしを見てくれない。


何故だかわからないけど、目をあわせてくれない。


………。


…何だか、よりちゃんが冷たい。


いつもは何かとあたしを気にしてくれたり、もっと構ってくれるのに…


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