他校の君。【完】
それ多分、ストーカーって言うんじゃ…。
お姉ちゃんの発言に驚いていると、
「あ、言っとくけどストーカーじゃないからね」
お姉ちゃんに思っていた事を言われて、あたしは誤魔化すように笑った。
「お姉ちゃんは後をつけた事あるの…?」
「好奇心でほんのちょっとを一回だけ」
「…え、」
あるんだ?
ぱちくりと瞬きしたあたしにお姉ちゃんは違う違うと手を振る。
「後つけたって言っても五分くらいだし、校内だったし、それ一回だけだから!」
さすがにストーキングはしないよ、と言われて、
「な、なんだ」
なんとなくホッとした。
「あ、でもこう言うのすぐにバレるみたいだから、あまりオススメ出来ないかも」
「………」
じゃあ何でお姉ちゃんはあたしにその方法を教えてくれたのかなぁ?
そう思っていると、
「バレないように一生懸命彼を追いかける香澄を見るのきっと面白いと思うんだよね」
すぐに理由が分かった。
『楽しい方法』の楽しいはあたしの楽しいじゃなくて、お姉ちゃんの楽しいなんだね。
「と言う訳で」
してみなよ、と笑顔を向けてくるお姉ちゃんにあたしは首をぶんぶんと横に振る。
そんな事するなら、照れちゃうけど頑張って色々一臣君に聞くよ。