一枚の壁
俺はずっと、手紙をクリスティーナの親父さんに書いて送っている。
クリスティーナ宛ての手紙も一緒に。
毎日、俺はクリスティーナの事しか考えられない。
ある日
フェルディナンドから電話が入った。
「もしもし、ハンスか?
フェルディナンドだ」
「久しぶりだな。
元気か?」
「元気だ。
お前こそ大丈夫か?」
「大丈夫じゃない…
彼女が心配なんだ」
「今度お前と話がしたいんだ。
クリスティーナの話だ。
来週の日曜日、午後二時に駅前で待ってる。
必ず来てくれ」
「分かった」