valentine×kiss×2
変わらず爽やかくん?
あれから…、
変態釜石さんは、かなり危ない匂いがするので、なるべく2人きりにならないように自分でも気を付けたし、
私が仕事を頼まれても、
「今、手が空いてるから、オレがバックヤードに行って来てやるよ」
私が釜石さんに頼まれても、香川くんが変わりに行ってくれる事が多かった。
「またでいいの? いつも悪いよ」
「何、気いつかってるんだよ」
コツンと私の頭を軽く叩く。
「気分転換してくるよ。オレが行きたいんだからさ、そこの包装しといて?」
「うん。ありがとう」
ニコッと笑う香川くんは、爽やかでかわいくて、やっぱりスポーツマンなんだな。
私と釜石さんの事は知らないはずなのに。
偶然?
私が困ったシチュエーションになると、さり気なく助けてくれる。
同級生だけど、私にとって頼りになるお兄ちゃんのよう。
「うん。よろしくね」
私も満面の笑みを返した。