valentine×kiss×2
変わらず爽やかくん?


あれから…、
変態釜石さんは、かなり危ない匂いがするので、なるべく2人きりにならないように自分でも気を付けたし、

私が仕事を頼まれても、

「今、手が空いてるから、オレがバックヤードに行って来てやるよ」

私が釜石さんに頼まれても、香川くんが変わりに行ってくれる事が多かった。

「またでいいの? いつも悪いよ」

「何、気いつかってるんだよ」

コツンと私の頭を軽く叩く。

「気分転換してくるよ。オレが行きたいんだからさ、そこの包装しといて?」

「うん。ありがとう」

ニコッと笑う香川くんは、爽やかでかわいくて、やっぱりスポーツマンなんだな。

私と釜石さんの事は知らないはずなのに。

偶然?

私が困ったシチュエーションになると、さり気なく助けてくれる。

同級生だけど、私にとって頼りになるお兄ちゃんのよう。

「うん。よろしくね」

私も満面の笑みを返した。

< 16 / 40 >

この作品をシェア

pagetop