Ⅹ(クロス)

「大丈夫だ。」

フェルナンドは、テーブルに掴りその体をゆっくりと上げる。

「お前は直ちに軍部を建て直し、次の指示を待て。

各国への対応も万全にしろ。

よいか。」


「国王陛下・・・」


「早く行け。」


「畏まりました。」

オウガはじっと頭を垂れると、その視線を上げることなく、その身を翻して扉の外へと出て行った。

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