<コラボ小説>偉大な緑の協力者~トリガーブラッド~
アザムは服と手を掃いながらベリルの方にちょっと近づく。
「ふむ、呆気ない。まあ構わんが……」
そういってベリルは倒れている男に手錠をかけ、揺すり起こしている。
「目は覚めたかい? お前に少々訊きたいことがあるんだが?」
にこやかに話しているが、瞳が笑ってないのがアザムにはちょっと怖かった。
いや、本当に怖いと思っている人間は、その笑顔を正面から見れせられている、この男かもしれない。
しかし“何も話さない”という意思表示なのだろう。その男は横を向いた。
「お前、中東の人間だな? 黙っていても話し方や動きで全部わかる。嘘を言っても……な」
無視をし続ける男は淡々と喋るベリルが余計に怖くなってくる。
「この少年に何かしたのか?」
「……知らない」
「へえ、殺人ウイルスが眠ってるらしいが……」
「……」
目を泳がしているが無言で横を向いたままだが、汗うっすらとにじみ出ている男。
何か情報を得ようとしている事とは見たら読み取れているのだが。
アザムの中でのベリルの姿は、怯えている男を脅している金髪の青年にしか見えない。
(どっちが悪者か分かんない……)
「ほう、とりあえず一緒に来てもらおうか?」
「ふむ、呆気ない。まあ構わんが……」
そういってベリルは倒れている男に手錠をかけ、揺すり起こしている。
「目は覚めたかい? お前に少々訊きたいことがあるんだが?」
にこやかに話しているが、瞳が笑ってないのがアザムにはちょっと怖かった。
いや、本当に怖いと思っている人間は、その笑顔を正面から見れせられている、この男かもしれない。
しかし“何も話さない”という意思表示なのだろう。その男は横を向いた。
「お前、中東の人間だな? 黙っていても話し方や動きで全部わかる。嘘を言っても……な」
無視をし続ける男は淡々と喋るベリルが余計に怖くなってくる。
「この少年に何かしたのか?」
「……知らない」
「へえ、殺人ウイルスが眠ってるらしいが……」
「……」
目を泳がしているが無言で横を向いたままだが、汗うっすらとにじみ出ている男。
何か情報を得ようとしている事とは見たら読み取れているのだが。
アザムの中でのベリルの姿は、怯えている男を脅している金髪の青年にしか見えない。
(どっちが悪者か分かんない……)
「ほう、とりあえず一緒に来てもらおうか?」