君死にたもうことなかれ
この戦闘により、日本の国防力は大きく減少してしまった。

散発的な神獣の襲撃によって、その後も犠牲者は出たが、自衛隊を失ってしまった以上、日本はまともに国民を守る事はできない。

為す術もなく尊い命が失われていく。

日本の総人口は、この頃になると半数以下…5000万人にまで減少しつつあった。

全て地震と、神獣襲撃の被害によるものだ。

この現状を憂いだ時の内閣総理大臣は、西暦2013年3月、『徴兵制』の復活を宣言した。

15歳から45歳の国民に、男女問わず召集令状を送り、兵役を義務付ける。

当然国民は反発したものの、こうでもしなければ国を守る事はできない。

他国も日本を守る為の派兵を出し渋る。

それほどまでに神獣は脅威的な存在だったのだ。

まさしく人類に絶望し、滅亡させる事を選択した神の使いだと思わせるほどに。



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