感情の樹
次の日、ぼくは
早起きして
朝食を食べ終えると
樹のところへ行った。
樹の根本のところに
ごろんと転がり、
樹に話しかけた。
『なあ、おまえは…"感情の樹"なのか』
もちろん、返事はない。
『そうならおしえてよ。 どこから「感情」で、どこから「感情」じゃないのか…』
そう。
ぼくにはわからないんだ。
心にずっと溜まってた
蟠りを吐くように
ぼくはつぶやいた。
すると、
頭の中に女の人の
声が響いた。