感情の樹


『…そうです。 もう、あなたも自分の気持ちに気付いているでしょう。 もういいのです。 自分を必死に庇わなくても、あなたを護る人が現れたから。 あなたも、護るべき人ができたから。 もう一度言います。 自分に、素直になりなさい。』


そういって
母さんの声は
聞こえなくなった。



「感情」を閉じ込めた
分厚い箱の鍵が
カチャリと開いた気がした。




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