【短編】意地悪炭酸ベイビー
どこか真剣で、男らしい声で先輩は言った。
その言葉に先輩を見ると、真っ直ぐにあたしを見ていた。
そ、そんなに見つめられると……
「キス、しよっか」
外しかけていた視線を、また戻そうとしたときにはもう、
唇は重なっていた。
「んっ……!」
ちょっ……ここ路上!!
バンバンと先輩の胸を叩くが、唇が離れることはない。
苦しいっ……!!
どんどん激しくなるキスに、上手く呼吸が出来ない。
「えっろ……」
やっと離れた口で、先輩は言った。