時空少女

縁側と言うよりベランダと言ったほうがしっくりくるそこの先には………
いつの間にか夕方だったのか、真っ赤に燃える太陽が沈みかけていて、昼なら青々と茂っているだろう森や少し遠いが小さく町が見えていて、それらがすべて真っ赤に染まっていた。

沙柚は、じっとその景色に見入っていた。

なんと表現したらいいのか。
今までこんなに綺麗な夕日をみたことがない。
ほぅ……と魅入っていると、翔が言った。



「さぁ、夜が始まります。これからですよ。この塔の……………本当の凄さが見れるのは。」



沙柚が振り返って翔を見ると、そこはやはり、燿十の部下である。
ニヤリと怪しい笑みを浮かべていた。



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