【続】俺様甘甘王子様
『俺らの軍は白軍になりました~!!んで、今日の放課後から、準備に取り掛かるから、授業終わりの放課後部活ある人も、ちょっと残ってください!1、2年の何組が俺らと一緒かもその時言うから~!おっけ?』
龍の確認の言葉に「おっけー」と返事をするクラスのみんな。
『ねぇ、聞いた?!?!?白軍!!来たねコレっ!白学ランで決まりだねっ!』
あんこちゃんの喜びの声が教室内全体に広がり、周りからも「いいね~」と納得の声が聞こえてきたのだった。
◆◆◆◆◆◆
――そして、放課後。
体育祭で使う大きな軍の看板と、衣装の係りを決め、その日は解散となった。案の定、あんこちゃんは幹部もやりつつ、衣装長をやると立候補した。あたしとあさみんも、手伝うことにして、衣装係りに加わったのだった。
『学ランの背中には刺繍だよね』
帰り道に、衣装はどんなものにするのか、あんこちゃんがひたすら考えては口に出し、あたしたちはそれをずっと聞きながら歩いていた。