【続】俺様甘甘王子様
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――翌日
「よし、準備はできたし、忘れ物はない」
あたしは周りを指差しながら確認し、靴を履いて玄関の扉を開けた。
――ガチャッ
『よっ』
そう言って、塀の影から顔と手を出しているのは、龍だった。
「うわ」
『うわっ、ってなんだよ』
「私服の龍、久々に見た」
『同じく。そんなこと言ってねぇで、行くぞ』
「あ、うん!」
ヒラッと差し出してきた龍の手を、あたしはすぐに握り、歩きだした。