シュガーベイビー★キス
「でも相変わらずスゴい人気だよね、泉サマも。」



「そっそーですねー。」




そんなこと話してる間にも泉サマとの距離は近くなり…




どっ…どうしよ…




あたしはさりげなくカバンで顔を隠すと、群がる女子の後ろをコソコソと通る。




よし…どうにか見つからずに済みそう………






て、思ったのに!







「あ、神戸!」


「ギャアっ!」





見つかったー!



泉サマは女子と女子の間に出来たレッドカーペットのような道を王様のごとく堂々と歩いてくると、あたしの前でピタリと足を止めた。




女子の視線が一斉にあたしに注がれる。




……ど







どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう……………




どうしよっ!





「あのさ、ちょっと話あんだけ………」


「…さ!!」


「………さ?」



「………………さようならっ!」







逃亡。






「ちょ…おい!待てコラ!逃げてんじゃねぇーぞ、どんくさあああぁ!」



「ぎぃやあああああ!」





捕まったら………ここ殺される!



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