イミテイション

夜明け前



ふと目を覚ました。


目の前には気持ち良さそうに寝息をたてている直人がいる。

知らない間に彼の腕の中で眠っていたみたいだ。

窓の外を見ると、まだ真っ暗だった。

布団の中の温度と、部屋の温度の差が気持ち悪い。

冬は寒くて暗いから大嫌いだ。

時計の針は午前四時を指している。

このまま朝まで寝てしまおうかと思ったけど、何だか気が引けて、部屋へもどることにした。


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