生徒会
転校生
それからまた幸せな日々に戻った。

冬休みが終わり、新しい学期になる。

私はどんどん不安になる。

崚馬たちは3年生。

あと3ヶ月後には卒業してしまう。

そんなことを考えているといつの間にか朝のHRが終わっていた。

「どうせなら女がよかったよなぁ」

隣の席の拓海くんがそう呟く。

「何が?」

「見てなかったのかよ。ほら、転校生」

拓海くんはそう言って窓側の席を指差す。

「ホントだ…」

「女子の目がハートになってるよ…」

拓海くんは呆れたように言う。

確かにかっこいいな…。

でもやっぱり私の中では崚馬が一番。

「でもあんな格好してたら崚馬くんたちにしめられて終わりだな」

オレンジに近い茶色の髪。

拓海くんたちと同じくらい不良っぽい。

「君が優梨ちゃん?」
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